町石道を行く ~最後の3分の1(壇上伽藍まで)
- 2022.06.19
- 旅の話
今日はスカッといい天気。梅雨の中休みですね。
ということで、高野山へとつづく「町石道」を歩いてきた話の続きです。
今回は最後の3分の1です。60町石から壇上伽藍まで。
矢立の茶屋で休憩をして、町石道へと戻ると六地蔵がお見送りをしてくれました。
すると、ほどなくしてなかなか厳しい上り道に。やはりすんなりゴールはできなさそうです。
ってことで、「最後の試練だ、無になって進む終盤」という感じでしょうか。
少し行くと、袈裟掛石という弘法大師が袈裟をかけて休んだとされる石があって、
さらにその近くには、押上石という。弘法大師が母親を雨から守ったとされる石が。
最後の3分の1では、時間ではなく15町ごとに休むことにしました。
時計を見てしまうと、到着時間が気になって早足になってしまうかも、と思ったので。
上ったり下ったり、沢のようなところを歩いたり。
だんだんと、町石の数も小さくなっていって、20を過ぎたあたりだったでしょうか、
そろそろ終わっちゃうんだなって。なんだかさみしい気持ちになってきました。
でも、始まりがあれば終わりがあるわけで、まさに諸行無常ですよね。
道には小さな谷を渡るために橋がかけられているところがいくつか出てきて、
これがちょっと怖くてですね。なんだか頼りないというか。自分の重さで崩れないか心配で。
12町石を過ぎたところから一気に坂が険しくなりました。
最後の急坂。これを上り切ればいよいよゴールだなって。
階段を上っていき、とうとう道路へと出ました。大門です。
ここはまだ7町石で、ゴールは壇上伽藍です。そっかそっか。
ここからは町中を歩くので、それまではマスクを外していましたが、きちんとつけて、
周りを人が歩いているとちょっと安心するというか、あと少しだなーって。
まもなく壇上伽藍というところで、最後の石柱である町石1番石(1町石)がありました。
道の奥にあるので、これも普通に見逃しちゃいそうになりますね。
ということで、無事に壇上伽藍に到着しました。やりましたー。無事に踏破。
何事もなく高野山までたどり着かせてくれてありがとうございました。
矢立を出発したのが12時55分で、大門到着は14時27分。壇上伽藍には14時39分に着きました。
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