2×3=6

今日はなんとも残念なニュースが流れてきました。

作詞家や放送作家として活躍をしていた、永六輔さんが亡くなったと。

自分はテレビっ子なので、子どものころからよくテレビを見ていて、
だいたいの知識や情報はテレビから得ているといっても過言ではない、
それだけテレビに依存している少年でした。

その中で大好きだったタレントさんが永さんで、
自分を作り上げた人物の1人だといってもいいのではないかと、
そのように思ってきたのでした。

最初の出会いはラジオだったかと思います。

子供のころはいつも母がTBSラジオを聞いていたんだけど、
そこから流れてくる声の中で、やや違和感のある声が。

あの人は、名前は男のようだが、なんか話し方が女っぽくて、
今でいうところのオネエなのではないかと思っていたわけです。

でも、軽快な話し方がなかなか好きで、
中学生の時に毎週見ていたのが「2×3が六輔」という深夜番組でした。

さすがにリアルタイムで見るわけにはいかなかったので、
録画していつも見ていたのですが、
あの番組で永さんが披露するいろいろなうんちくに感心したものです。

眠気を覚ますために頬をたたいたらあごが外れてしまって、
救急車で運ばれたって話もおもしろかったですが、
その他にも、たくさんの話を覚えています。

その中の1つに、音楽というのは耳で聞いているのではなくて、
心で聴いているものなんですよ、って話があって、
その証拠に、では運動会の歌を思い出してくださいって。

そうすると、例の曲が思い出されるわけだけど、
別にその曲が流れているわけでもないのに、
ちゃんと頭の中ではその曲が流れてくるでしょって。

ああ、たしかにそうだなーって。

まあ、そんなこと当たり前なのかもしれないけど、
中学生の自分にとっては、本当に心に刺さる話ばかりでした。

入院中に骨折したり、パーキンソン病になったり、
体調を心配してましたが、それでも笑顔をいつもテレビで見せてくれて、
なんか、この人は死ぬことがないんじゃないかって思ったんだけどね。

それこそ大往生でいらしたでしょうから。
新たな地でも、いつものようにしゃべりまくっていただければ。

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