チンパンジーから人間を考える

今日からシルバーウィークですね。私は明日からです。

といいながらも、ちょくちょく仕事はあるし、予定は特にないし、
先週のプレ・シルバーウィークと同様に、家でぐだっとコースかな。

お暇な方、遊んでください。^^

さて、今日はまた貴重なお話を聞かせてもらいました。

京都大学の霊長類研究所の前所長で、
現在は日本モンキーセンターの所長をされている松沢哲郎先生です。

松沢先生はチンパンジーを中心に研究をされていて、
今回の講演内容は、チンパンジーを見ることで人間を知るというもの。

チンパンジーと人間は似たようなところがあるけど、
実際にはけっこう違いがあるということだったんですね。

で、それら話の中で、チンパンジーの能力を紹介してもらいました。

YOUTUBEに動画が置いてあったので、まずはそれを見てみてください
今回の講演会で拝見した映像が含まれています。

すごいですよね。順序良く数字を選択するだけじゃなくて、
一瞬でその並びまで記憶してしまうとは。

また、色とその漢字を関連付けられているのにも驚きました。

わが家の近くにある多摩動物公園では、
チンパンジーは自動販売機でジュースを買って飲むことができるのですが、
手話や言葉を理解するまでとは、人間にやはり近いですね。

ただ、決定的に違うところがあると。それは「創造する力」であると。

チンパンジーも想像できないことはないのですが、
目の前にあるものを見て、今という時間をまさに生きているんだそうで、
だから、一瞬で目の前のものを覚えられるんだろうというななしでした。

それに対して人間は、遠くにあるものや遠くの場所のことを思うし、
遠い未来のことも考えるわけですね。

想像する範囲、その空間や時間がずいぶんと広大なので、
暗い未来を想像して絶望してしまうこともあるし、
逆に、希望を持つこともできるわけです。

でも、チンパンジーには絶望はないんだそうです。
それは、まさに「今」を生きているから。

そういうところから、人間とは何かについて考えてらっしゃると、
とても話していただいた内容がおもしろくて、
スライドの見せ方などにも工夫が見られて、素晴らしい時間でした。

京大の霊長類研究所や日本モンキーセンターは犬山にあるんですね。
来年の郡上八幡からの帰りに必ず寄ってこようと思います。

こんな貴重なお話を聞かせてもらって、本当にいい時間が過ごせました。

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