ある少年の心配

1992年にPKO協力法が成立した時、
これからは自衛隊が海外にどんどんと出て行くことになって、
いつか人が足りなくなって、徴兵制が導入されてしまうのだ、
そのように少年は心配しました。

1994年に衆議院の選挙制度が小選挙区制に変わった時、
これからは二大政党制になって行くが、
結果的にその二大政党はどちらも保守勢力なのだから、
いずれはその2つがくっついて一大勢力となり、憲法が改正されるのだ、
と少年は心配しました。

10年後、徴兵制という話は1つも聞こえず、
憲法改正への動きはほとんど見られず、
あれは考えすぎだったのだなと、青年は自分を笑いました。

10年後、その男は「日本の終わり」が始まったと感じました

それからまもなく経って、
憲法は一内閣の勝手な解釈変更により骨抜きとされ、
徴兵制の導入が危惧される時代になりました。

なんでもない、いたって普通の少年の心配は、
なぜか現実のものになろうとしてきているのでした。

なぜそのようなことになってしまったのか。

少年が先を見通す力に優れていたからではないでしょう。

なぜそのようなことになってしまったのか。

少年の心配がこれ以上現実に近づかないことを祈るばかりです。
どうかみなさん、お願いします。

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