府中刑務所施設見学会・所内見学編

先日は、府中市のふるさと納税の返礼品として開催された府中刑務所の見学会に行ってきました。
刑務所の概要についてお話を聞いた後、実際に刑務所内の見学をしました。1時間弱だったかな。

11月3日の文化祭の際には、だれもいない所内の見学ができるわけですが、
今回はどうなのかなと思ったら、普通に受刑者がいる作業所も見学できました。

受刑者の人たちは坊主頭で、上はシャツやランニング、下は半ズボンの人もいました。
作業場なのかお風呂場なのかの前で整列している様子を何度も見ました。

まずは居室を案内されて、ちょうど不在となっているところを見せてもらいました。
中に入ることまで許されたのには驚きました。所持品等に触らないことを条件に。

外国人用の個室はベッドがあって、テレビまで置いてあって、トイレはむき出しですけどね。
部屋ごとに食事についての表示があって、パン食、ベジタリアン、豚は禁忌、アレルギーなどなど。
サポータなどをしている人にも表示があって、まさに学校と同じだなーって。
アレルギーの把握もそうだし、異装届なるものがあったりするわけで。

そのあとに雑居房へ。1部屋に6人で生活するとのことでした。これは大変ですよね。
こちらは日本人が主体なので畳の部屋。こちらも中に入ることができました。
それぞれの荷物は、大きなカバンを使わせて管理しているみたいでした。

見せてもらった雑居房が、昨年の文化祭で見ることができたところだったそうで、
もう今年は見ることができないそうです。既に使用してしまっているので。

そのあとは木工の作業場へ。実際に作業しているところを見学しました。
黙々と作業していましたよ。「動くな!」って怒られている人もいたけど。そりゃ、気が散るよね。
部屋の中には冷房はなくて、大きな扇風機で対応していました。長袖だったので暑そう。
高齢者が作業しているところはしっかりクーラーが。熱中症が怖いですものね。

クーラーは居室にはついてなくて、廊下に1つあるだけだと。風通りは良さそうだったけど。
予算の問題もあるけど、建物が古いので後付けできないだって。建て替えが必要なのだとか。

今年から懲役刑などに代わって拘禁刑が導入されたので、リハビリ施設も新設されていて、
運動機能だけでなく認知機能の向上のための設備も整えられていました。

それから自動車の整備工場へ。こちらでも、整備士の資格を勉強しつつ、実際に整備をしていて、
なので、こちらに車検を頼むとかなりお安く受けてくれるそうです。ただし、代車はないそうですが。
タイヤ交換も時間はかかるけどかなり格安だと。知る人ぞ知る整備工場ですって。いかがですか?

最後に、面会室に。受刑者が見る側から。なかなかおもしろいですね。
その近くにあったのが有刺鉄線が張り巡らされたエリアで、要注意な人たちの収容エリアでした。
暴力をふるうとか、逃げちゃうとか、そういった問題のある人が入っているところです。
300人ほどがいるって。そんな人たちが300人ですよ。管理がものすごく大変でしょうね。

そういえば、今回は浴場の見学がなかったですね。ちょうどお風呂に入る日だったみたいで。
週に3日入れるとのことで、今週は月曜が祝日だったので火・水・木なんだって。なぜ3日連続…。

あと、食事については、内容だけ紹介がありました。これも、作っているところが見られればね。
衛生上の問題で難しいのかもだけど。外からでも見られたらよかったかなー。
同じメニューでも20種類ほど作らねばならないこともあるんだって。高齢者には細かく刻んだりとか。

前にも書きましたが、見学会は毎日のように行われているということだったので、
見られる側も慣れているところがあるのかもしれませんね。
案内してくれた調査官の方は、ユーモアも交えて楽しくお話ししてくれました。

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