共通テスト「公民」の概観

今日は晴れているのに寒い1日でした。まあ、これが冬ですよね…。

そんな寒い中、といっても土曜日は暖かかったですが、
「大学入学共通テスト」が行われまして、どうもお疲れさまでした。

今回から出題内容などが新しくなるということで、
どうなることかと関係者はドキドキものでしたが、
自分が関わる部分については、そこまで大きく変わらなかったかなーと。

まず、「現代社会」という科目がありますが、これはほぼ今まで通りで、
難易度としてもそこまで難しくないし、そこまで時事的でもないし、
簡単な「倫理、政治・経済」という感じでした。

まあそれはここ数年の傾向としてありましたので。
なので、練習問題にはピッタリかと。

一方、「政治・経済」なんですけど、
こちらの方がむしろ「現代社会」のような内容になっていて、
時事的な内容や具体的な社会の動きに関する出題が多いように感じました。

それが、「知識だけで答える問題を避ける」ということなのでしょうか。
なんかちょっと違う気がしますけどね。

教科書だけではなく、資料集や日々のニュースに関心を持てというのはいいですが、
それだと個人差がかなり大きく出てしまう気がします。

何のための学習指導要領なのかな、とも思いますね。
共通テストはあくまでも共通1次でしょ。趣旨をはき違えているような。

出題範囲もかなり偏っているようにも見えました。

政治分野では、憲法の内容が多くて、具体的な政治制度が少ない。
経済分野では、経済理論が少なくて、具体的な経済の動きが多い。

なにか、“ヤマを張った者勝ち”みたいな出題はあまり好きではありません。

「知識だけで答える問題を避ける」という点においては、
項目だけ抑えて丸暗記した人にとっては難しい内容になっていました。

つまりそれはどういうことかというと…、の部分を理解していないと、
問題が解けないようになっているようです。

その点では、項目だけしかさらわない、予備校の先生にありがちな授業は無意味で、
その項目からいろいろと話を広げられる授業が役に立つと思います。

ただ、そうなると、興味のある人はきちんと話を聞くのでしょうが、
それでない人にとってはなかなか厳しい授業になるでしょうから、
「授業を聞いている生徒が報われる」という点は今まで通り変わりません。

教員に雑談をしろといっているわけではなくて、
現在進行形の事象などと関連させながら話題を展開していく、
そういう姿勢が望まれるということなのではないでしょうか。

ということで、覚える内容や範囲を変えるのではなく、
授業をやる側も受ける側も、その方法や姿勢を変えないといけないかと。

あと、「倫理」ですけど、こちらは今まで通りだった気がします。
もともと倫理は、内容まで理解しないといけない科目ですからね。

なので、「倫理、政治・経済」は、そこまで大きく変わった感じではなく、
他の科目は、資料の数が増えたり、表現が回りくどくなったりしているようで、
その点では、「倫理、政治・経済」はとっつきやすい科目なんじゃないかと。

数年後には、「倫理・公共」になるのでしょうが、
それも見越しての「政治・経済」の現社化なのではないですかね。

まあ、いろいろな見方があると思いますので。

大人たちはこういった総括を研究するのはいいと思いますが、
生徒たちは、あまり気にせず学習に取り組めばいいんじゃないでしょうかね。

しっかりと努力をすれば必ず報われる、というのは変わりないことだと思うので。

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