執着してはならぬ

今回の台風はあっという間でしたね。
スピードが遅かったらもっとひどいことになっていたんでしょうね。

で、例の雨どいなんだけど、
昨日は暗いなか見たからよくわからなかったんだけど、よく見てみたら、
もともと屋根をつたっていたものが横にずれていただけでした。

なので、自分でずらして元通りにしておきました。

さて、昨日は夜の仕事がなくなったので、
いつもは見ることができないテレビ番組が見れちゃうわけで、
でも、あんまり最近は面白い番組がないよね。深夜の方が充実してる。

ってことで、なんかないかなーと思ってラテ欄を見ていたら、
22時からEテレ(NHK教育)で「100分 de 名著」というのをやってて、
今回はブッダの教えだというので、ちょっと見てみたのでした。

見た回は全4回のうちの第3回で、執着についてがテーマ。

人の苦しみというのは執着から生まれるというもので、
たしかに、自分の現状に執着するから、
または、この先の自分のありたいと思う姿に執着するから、
だから苦しみが生まれるというのはかなり納得しました。

諸行無常であり、現状を維持することは無理なわけだし、
絶対的な未来があるわけではないわけで。

そう考えるとかなり楽にありますね。

ただ、だからといって何もしないのではだめで、
ブッダの教えは他の宗教のような運命論ではなく、
自分で自分を形作っていく意思作用というのが重視されているのだとか。

ただ、その方向性について、
1つの道筋を決めてしまって、ただ進むだけなのはダメだと。

そういう人をブッダはクモに例えていて、
クモは自分で出した糸の上しか歩けないわけで、
ということは、自分の巣の範囲だけをただ歩くだけになっているわけで、
1つの方向性に執着しているのはそれと同じ状況だと。

興味深かったのは、成功体験ですら不要なものになるという教えで、
それをイカダに例えて話しているんだけど、
川を渡るのにイカダを作っても、川を渡ってしまえば不要になるわけで、
それをわざわざその後の道中に持参しないように、
悟りを開けたなら、それ以降はブッダの教えでさえも不要になると。

だから、成功体験もこれからの自分を決めようとするときに、
1つの参考とするのはいいんだろうけど、
昔こうだったから今度もこうだ、的な考えはある意味危なくて、
結局は、その成功体験に方法論的に執着してしまうと、
そこから抜け出せなくなってしまうわけですよね。

今の自分なんて存在しない。それは諸行無常だから。
でも、これからの自分を正しい道に向かわせようとする意志は必要で、
その方向性は常に違うが、向かわせようとする意思作用が重要。

堂々めぐりになりそうな、かなり難しい議論ですが、
だかブッダの考えは面白いし深みがあるんでしょうね。

来週が最終回。最後は「空」の概念についてだそうです。
録画してみることにします。