日銀副総裁の講演会

今日は予定外のお休みとなりました。
水曜日に台風が来たので、体育祭がずれて、その代休がずれたためです。

ということで、ちょっとお出かけ。

母校の大学に日銀の副総裁が来て講演会をするというので、
そんな人の話を直接聞く機会なんてめったにないので行ってみることに。

講演会は、大学の経済研究所創立50周年を記念したもので、
日銀副総裁の岩田氏は卒業生というわけではないんだけど、
記念行事としていろいろと公開講演会をやっているんだそうです。

講演会場には記者も入っていて、さすが雰囲気が違いますね。

この講演の聴講を義務付けた授業があったみたいで、
その関係もあって会場は満員。隣の教室がサテライト会場になってました。

で、今年3月に副総裁に就任した岩田氏は、
リフレ政策を主張している経済学者なわけで、
今回の講演も、日銀の「異次元の金融緩和」についてのお話。

話は、なぜインフレターゲットが「2%」なのかという話から始まって、
その後、なぜ大胆な金融緩和を行うのかという話に。

重要なのは、インフレを起こすということよりも、
人々に「これからインフレが起こるぞ」と思わせることが大切なんだとか。

多くの人が予想することが現実化してしまうのが経済の世界であり、
将来の展望が明るくなると投資も加速していくことが期待され、
銀行の持つ資金を外に出すことにつながっていくのだそうです。

話を聞いていて意外だったのは、
金融政策によってインフレ予測を起こすことができるとする、
いわゆるリフレ派は経済学の中では少数派だったそうで、
でも、そこに安倍さんが注目をしたことで今があるんだそうです。

たしかに、アベノミクスには当初から批判がかなりありましたからね。

ただ、岩田氏は、2%の物価上昇は「約束したこと」だから、
その割合にいたるまで金融緩和をやめないというのが今回の政策で、
そこが今までのものと違うと説明していました。

そして、講演の最後では、
今回の金融政策が実体経済に対して効果を示すには時間がかかり、
それでも今回はまだ早めに出てきている方だという話が。

そこはきちんとエクスキューズしてきますよね。

ということで、お話はとても分かりやすくて、
でもけっこう専門的な話でもあって、とても勉強になりました。

聞きに行ってよかったです。

今回の講演の内容は日銀のWEBページに掲載されています。
文字おこしではなくて要約って感じですが。

で、この経済研究所創立50周年記念の公開講演会は来月もあって、
今度は、内閣官房参与の浜田氏が講演にくるんだそうです。

お時間がある方はぜひ。自分はどうしようかなー。

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