黒部ルート見学会・後半

昨日の夜は涼しかったのでよく眠れました。
このくらいでいいんですけどね。避暑地に行きたいなー。

ってことで、黒部ルート見学会の続きです。
関西電力の施設を見学させてもらったのでした。

黒部川第四発電所を見学したら、次に乗ったのは上部専用鉄道。
電気で走りますが、バッテリーを積んでそれを動力にしています。

というのは、途中に高熱隧道と呼ばれる区間があって、
ここは熱だけでなく硫黄の成分も出てくるところなので、
架線やパンタグラフがダメになってしまうからなんだとか。

1つの車輌に10名がギュッと詰まっての移動でしたが、
車内でもていねいに係の方がいろいろ説明してくれて、
途中、仙人谷の鉄橋のところでいったん降りました。

ここには仙人谷ダムがあって、黒部川第三発電所の取水を行っています。

この上部専用鉄道はこのダム建設のために整備されたもので、
昭和13年に作られたそうです。ずいぶんと古いんですね。

仙人谷を出ると、先ほど書いた高熱隧道の区間を走行。

大丈夫なのか?と思っていたのですが、今は40℃ほどしかなく、
というのも、取水管がこの区間の下を走っているので、
取水を始めてからは温度は落ち着いているんだそうです。

でも、工事中は100℃を超えていたそうで、
工事の人に後ろから水をかけ、さらにその水をかけている人にも水をかけ、
なんてことをやって、20分交代で手掘りで作っていったんだそうです。

すごい苦労ですよね。

さて、上部専用鉄道の終点にはエレベータがあって、
ここから下におりていくと、とうとう欅平へと着いてしまうわけですが、
そのエレベータの「上部」ってことで、上部専用鉄道なんですが、
欅平から仙人谷までは勾配がややきついため、
当時の技術ではまっすぐに鉄道を敷くことができなかったんだと。

なので、エレベータを使って上に運んで、
そこから鉄道で資材を運ぶことにしたんだそうです。

ということで、とうとうエレベータに乗って見学コースも終わります。

エレベータ内には軌道が敷設されていて、
台車にの持つを乗せたまま移動することができるようになっていました。

下におりてからは黒部峡谷鉄道に乗って欅平駅まで移動。
見学はこれでおしまいでした。

発電に関しては現在いろいろな議論があるところですが、
大きな苦労の上で発電がおこなわれていることがよくわかりました。

ホント、電気は大切に使わなきゃダメですね。

今回は本当にいろいろと貴重な体験をさせてもらって、
とてもありがたかったです。

なかなか競争率が高いので難しいかとは思いますが、
興味があれば、みなさんも参加してみてはいかがでしょうか。

とりあえず、ハガキ出してみてください。^^

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