いつまで「ツケ」ですか?

来年10月に予定されていた消費税の引き上げが延期されるようです。

引き上げを延期するためには法律を改正する必要がありますので、
延期が決定するのは選挙が終わってからとなりますが、
本当に延期すべきなのでしょうか?

延期する理由は「不況だから」ですよね。
消費税の引き上げを決めたときはまだアベノミクスなんて言葉もなく、
景気もそこまでよくなかったわけですが、それでも引き上げを決めました。

消費税を増税する法律の附則第18条では、
消費税率の引上げに当たっての経済状況の判断を行うとともに、
経済財政状況の激変にも柔軟に対応する観点から、(中略)
経済状況の好転について、名目および実質の経済成長率、
物価動向等、種々の経済指標を確認し、
ということになっています。

もしもの時のために、
引き上げをストップできるようにはしておいたわけです。

ただ、この条文には「経済状況の激変に対応するため」となっており、
単に不況だからといって増税を考え直すということではなかったはずです。

当時の国会での答弁でも、
2008年に発生した未曾有の大不況程度の不況がやってきたときに、
消費税の引き上げを見送るのであるとの説明をしていました。

もちろん、今は不況であるのかもしれません。
でも、だからといって増税を先延ばししても構わないのでしょうか?

1年半後に延期をするということですが、
その1年半後にも同じような判断が下されないとも限りません。

なぜ消費税を引き上げなければならないのか。
それは、財政再建を行わなければならないからです。

現在の国債残高は780兆円です。
地方の借金も合わせると1010兆円です。

この借金は果たして誰が返すのでしょうか。
そして、この借金の恩恵を受けてきた人は誰でしょうか。

今や国債残高はここまで来てしまいましたが、
この借金はどれだけの期間をかけて積み重なったものか知っていますか?

15年前、1999年の国債残高は332兆円でした。
この15年で倍以上になったということです。

国債には大きく建設国債と赤字国債の2種類がありますが、
赤字国債はその名の通り、お金が足りないから借りたという借金です。

本来ならば、お金が足りないなら使わないのが普通です。
みなさんは毎月の生活費が足りないからとお金を毎月借りますか?

国は借りています。

赤字国債の残高は今年の段階で509兆円ですが、
15年前の1999年では134兆円しかありませんでした。4倍以上です。

なぜこれだけ一気に借金がたまったのか。

それは、この15年間、日本国民は税金を支払わず、
その代わりに、借金をさせることで行政サービスを受けてきたからです。

政府は景気対策だといって道路やダムを作ってきましたし、
国民皆保険・国民皆年金制度も維持されたままですし、
むしろ、国民年金の国庫負担割合は引き上げられました。
新しく介護保険制度もできました。

それでも、国民はそれに対してたいした負担をしてきませんでした。
その受益と負担の差を埋めてきたのがまさにこの借金なのです。

たった15年間の国民がほんのわずかの景況感を得るだけのために、
これだけの借金をし、それを後世代に押し付けようとしているわけです。

それでいいんですか?
今の自分たちだけ良ければいいんですか?

今の経済がよくなければ次につなげないなんていう話も聞きますが、
本当にそうですか?

後の世代のために何かをしているとはとても思えません。

自分たちのために今の制度をずるずると生きながらえさせている、
そのようにしか見えません。

なんでも先送り、今がよければそれでいい、そういうのはもうやめませんか?