『世の中と足並みがそろわない』

今日も時間があるので、おうちで本を読んでいました。
自分は本を読むのが嫌いで、本を買ったのも何年ぶりだったでしょうか。

気になって購入したのは、『世の中と足並みがそろわない』という本で、
お笑い芸人のふかわりょうさんが書いた本です。

世の中との隔たりを感じているというふかわさんが書いた短編エッセイ集。

彼の出たてのころは、斜めから見ているような皮肉なネタをよくやってて、
その印象が強いので、そんな話がいろいろと並んでいるのかと思ったら、
日常の何気ない話とか、家族のこと、旅のこと、自分のこと、
ほっこりする話から考えさせられるものまでテーマは多岐にわたっていました。

話の並びというのも重要だったのではないかと思います。

22本のエッセイが掲載されていますが、
最初の方は、当初のイメージに合うような斜め目線のもので、
ちょっとそれは偏っているんじゃないか?と思う話も。

しかし、ご両親の話やタモリさんの話あたりから様子が変わってきて、
ポルトガルへの旅の話は、ああ、いい話だなーって。

その前に掲載されている話の中で、
いろいろあるものの中からセンスある部分を見出す感性をほめているのですが、
まさにそれはあなたのことでもありますよね、と言いたくなるような。

本人も、それはあなたのことでもあるよ、って言ってもらいたいのかなって、
そう思ってしまいたくなるところもあるんですけどね。

どの話でも、最後の方で、少し何かうまいこと言おうとしているというか、
まあ、そうしないと本当にただのエッセイになってしまうので、
わざわざそういう話を付け加えているのかもしないですけど。

この本が出てから、ふかわさんがInstagramで朗読会をやっていて、
この本からだけでなく、かつて書かれたものも紹介してくれているのですが、
なるほど、そういう感性をずっとお持ちだったんですね、と。

それはそれ、テレビはテレビ、というのが芸能人なのかもしれませんが、
そういった側面を出してしまってもかまわないんでしょうかね。

最後にどうでもいいことを。

読んでいて、なんか読んだことある言いまわしだなと思っていたら、
文体というか言葉遣いが、自分の友人に似ていると思ったんですよね。

それはいいとして、あまり売れると思っていなかったからなのか、
発売当初から品切れ状態が続いているみたいで、
本屋さんに行っても置いてないことが多いみたいなんですよね。

なので、興味のある方は、取り寄せなりなんなりをした方がいいかと。
現時点で、Amazonではすぐ買えるみたいです。

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