めずらしい辞典

週末はなんだか天気が微妙みたいですね。

今週末からいろいろと出かける月間が始まるので、
できれば雨は勘弁してもらいたいのですが…。

さて、昨日の話の続きなんですが、
8年ぶりに行ったその喫茶店には本棚があって、
そんなにどっさりと本があるというわけではないんだけど、
写真集とかいろいろな本が入っていて、
その中に、おもしろい辞典を見つけたので見てきたのでした。

その辞典は8年前に行ったときに見つけて、
なかなか珍しい辞典だったので、今回もちょっと見てきたのでした。

何かというと、「新漢英字典」というもので、
「漢和辞典」ではなくて「漢英字典」なんですね。

漢和辞典は漢字の意味を日本語で説明しているわけだけど、
漢英字典は漢字の意味を英語で説明しているんだよね。

英英辞典も見ているとなかなか面白いけど、
この漢英字典もけっこうおもしろかったのでした。

まず調べたのは自分の名前の漢字なわけだけどね。

で、索引(インデックス)も変わっていて、
読みからも調べることができるんだけど、
「System of Kanji Indexing by Patterns(SKIP)」という、
独自の「字型式検字法」というのを採用していて、
その分類に応じて漢字が並べられているのでした。

普通の漢和辞典を調べると、
最初に掲載されている漢字は「一」になると思うんだけど、
このSKIPに基づいた場合は、最初の漢字が「刂」になっていました。

「りっとう」ですね。

じゃあ、「一」はどこに出てくるのかと調べてみたら、
なんと3341番目だったんですよ。驚きですね。

この字典では漢字の型を3つに分類していて、
「偏(へん)」と「旁(つくり)」からなっている左右パターンと、
「冠(かんむり」と「脚(あし)」からなる上下パターンと、
「構(かまえ)」「垂(たれ)」「繞(にょう)」などの囲むパターン、
そんな感じになっているのでした。

で、実は「一」はこのどれにも入らないってことになっていて、
それらは字典の最後に追いやられているので、
なので、そんな順番になってしまっているんですね。

「一」より「二」の方が先に出てくるってのは、
日本人的にはなかなか理解しづらいところではありますが、
意味からではなくて型から入るとそうなっちゃうんですねー。

ちなみに「二」は上下パターンに分類されてました。

世の中にはいろいろな辞典があるんですね。おもしろいですね。