「SNS -少女たちの10日間-」

予報より早く降ってきましたね。明日の朝は大丈夫なのかな。

さて、今回は映画の話なんですけど、
映画館で見たのではなく、WOWOWで放送されたものを見ました。

タイトルは「SNS -少女たちの10日間-」というものなんですけど、
日本で公開されたのは昨年の4月からだったみたいですね。

SNSを利用した少女に対する性的虐待がテーマで、
12歳になりすました少女のSNSアカウントを作成して、
それに群がってくる大人の悪行を暴くという映画です。

感想を一言でいえば、とにかく気持ちが悪いし、憤りも感じるし、
こんなことが実際に行われているんだなーって。

チェコの話なんですけど、日本でも同じようなことは起きているんでしょうね。

子どもらしく見える女性を募集するオーディションから始まりますが、
そこに応募してきた女性の多くが実際にSNSで被害を受けていて、
のっけから被害の実態が見えてきたのには驚きました。

いい歳のおじさんが小学生くらいの年齢の子に近づいてくるだけでも、
ちょっと気持ちが悪いというか、何を考えてるんだと思うんだけど、
彼らは、子どもたちがどういう思いをするかを全く考えていないわけですね。

ビデオチャットで会話をする中で、服を脱いでほしいとか言い出して、
写真を送ってほしいというだけでなく、自分の写真を送りつけてくる。
会話中に自分一人でそういう行為をしている人もいたしね。きもちわる。

そして、写真を送ってしまうとそこからは脅迫モードに入って、
いうことを聞かないとネットに拡散するぞ、親にバレるぞ、それでいいのかと。

今回は12歳の少女という設定になっているわけですけど、
そんなことされたら20代とかの子でもショックを受けますよね。

何でそういう環境に少女たちは入り込んでしまうのかとも思うんだけど、
親から逃げるというか、他に話し相手を見つけたいからなんですかね。
そういう知らない世界に入っていきたがる年ごろなのかもしれません。
でも、その危険さには気づくことはできないわけですよね。

映画の最後には、保護者へのメッセージとして、
きちんと子どもたちと話し合いましょう、というのが出るんだけど、
まさにそれが一番の予防方法なんでしょうね。

もちろん、ある程度の利用制限やフィルターも必要なんだろうけど、
制限したところでいくらでも抜け道はあるわけだし、
そうやって締め付けを厳しくすると、そこから逃げ出したくなって、
むしろ逆効果になってしまうのではないかと。

子どもたちのこういう話をして、こういう映画を見せて、
いかに危険かを話すというのも1つの方法なんでしょうけど、
そうしたところで、他人事で終わってしまうのかなって。
それで危険が十分理解できるなら、最初からやらないと思うんだよね。

だからこそ、日ごろから会話をして、いい関係を築いて、
問題があったら相談できるような間柄を作ることが必要。

大人側を取り締まる体制ももちろん必要なんでしょうけど。

今回の映画をきっかけに警察が動いたという話があるようなんだけど、
日本だと、報道の自由とかを理由にして警察に情報提供しなかったりして、
それじゃああんまり意味ないんじゃないの?って思ったりもしますよね。

そんな不信感が募る話だけでもなかったのがよかったんですけど、
こういう被害はどうやったら少なくなるのか、考えないとですね。