「やさしい」というのはやめよう

前回の記事が1600記事目だったみたいです。

ってことで、台風が一気に過ぎ去っていきましたが、
みなさん大丈夫でしたか?

後ろから来ていた台風は、温帯低気圧になっちゃったみたいなんだけど、
そうなると逆に、進路予報とか出なくなっちゃうから、
みんなが注意しなくなっちゃうんだよね。

温帯低気圧になっても、雨や風が強くなったりするわけで、
今週末は注意しましょうね。

さて、昨日なんだけど、火曜の21時からは見たいテレビ番組がなくて、
ラテ欄を見ていたら、BSジャパンで池上彰さんの番組をやっていると。

その名も、「池上彰のやさしい経済学」ってことで、
京都造形芸術大学での講義の模様が放送されていたのでした。

大学の授業だというので、それなりの内容かと思ったんだけど、
内容的には、私がやっている授業とほぼ同内容でした。

それで大学の授業として成り立つのかよ、とも思ったんだけど、
まあ、大学のパンキョー(一般教養)なんてそんなもんかね。

でも、ほとんどが高校でやる内容なんだから、
それを真剣に聞いている大学生ってのはどうなのかね。
本来なら、当たり前すぎて退屈するはずなんだけどね。

で、話している内容が同じというだけでなくて、
使う具体例とか、話の持っていき方とかもだいたい同じなんだよね。

あれで「やさしい経済学」と言われてしまうのは、なんだか残念ですね。

もちろん、やさしいんでしょうけど、
だったら、世にいる多くの中学や高校の先生方も「やさしい」ですよ。

別に、自分が池上彰並みに優れているとか言いたいんじゃなくて、
逆に、彼がそこまでたいしたことないっていうことでもありません。

あれをわざわざ「やさしい」とすることにどういう意味があるのかなって。

我々にも「やさしい」と言ってもらいたいとかではなくて、
その「やさしい」って本当にやさしいんですか?って思ったりもして。

池上さんは本当にわかりやすくてやさしいんですが、
世にある「わかりやすい」とされている書籍などの中には、
単に、言葉遣いを変えたりキャラクターを使ったりしているだけで、
わかりやすいように「見せている」ものが多いですよね。

わかっているのではなくて、わかった気にさせられているだけ。

それに、最初から「わかりやすい」と言われてしまうと、
それに対して「わからない」とは言いづらいですよね。

だって、そういってしまうということは、
わかりやすいとされているものの権威というか評価を汚すことになるし、
または、自分自身の理解力が相当低いということになってしまうからね。

実際に、池上さんの説明でも、
それでは理解できないんじゃないかってのがたまにありますけど、
まあ、多くの出演者は「納得」してくれているわけでね。

だから、最初から「やさしい」とか「わかりやすい」とか、
そういうことは言っちゃダメなんですよ。

わかりやすいかどうかは、それぞれ聞いている人が判断すればいいのです。

ということなんだけど、あの池上さんの経済学の授業は、
高校内容を復習するにはもってこいなので、
ぜひとも、みなさんに見てもらいたいところではありますね。

大学生だけあって、質疑応答で出てくる質問はそれなりに高度ですし。

ただ残念なのは、放送が不定期だということ。

昨日は火曜の21時からだったわけなんだけど、
次回の放送は日曜とか書いてあったんだよね。

続き物なのに、何で放送日時がバラバラなんでしょうかね。
再放送だから仕方ないのかな。

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