「スイング・ステート」

今日はおやすみでした。なので、映画でも見に行ってこようかと。

昼過ぎに行く予定だったのですが、ちょっと混んでいそうだったので、
夜にも上映していたのでそちらの時間帯で見てきました。

こういうご時世ということもあるけど、そもそも混んでいるのが嫌で、
でも、夜の時間帯でも10名ほどいたのかな。

というのも、今回見てきた映画は都内では4か所でしか上映されていないので、
見たい人が集中してしまうのは仕方のないことですね。

ということで、見てきたのは「スイング・ステート」です。
アメリカの選挙戦を題材にしたパロディ作品ですね。

ストーリーとしては、2016年の大統領選に負けた民主党の選挙参謀が、
民主党の弱い農村部にすばらしい思想を持つ農夫を見つけ、
その彼を町長選に出馬させて党勢を拡大しようという話。

そのなかで、アメリカ流の選挙のやり方が紹介されるのですが、
パロディ作品なので、ある程度の誇張はあったかと思いますけど。

作中では、けっこう小ネタがちりばめられていて、
アメリカの文化とか背景を知らないのでいまいち理解できませんでした。

アメリカの選挙は、厳しい規制のある日本のものとは大きく違って緩いので、
「お金をいかに集めるのか」がとても重要だということがわかりますが、
むしろその程度で、別に見る必要なかったかも…、と途中までは思いました。

あれを見るくらいなら、日本の選挙をありのままに映してしまった、
映画「選挙」を見た方がはるかに参考になるんじゃないのって。

この映画は、MXテレビの「バラいろダンディ」という番組で、
デーブ・スペクターさんが紹介しているのを見て知ったんですけど、
アメリカの人にとってはとても楽しいんでしょうねって。

ただ、この選挙の結末が意外だという話になっていて、
もしかしてこうなのかな?って途中でちょっと気づいた感があったんだけど、
実際は予想が全く外れていて、衝撃的な結末でした。

以前に見た「カメラを止めるな!」の時以来の感じでした。
途中まではそこまでおもしろくないんだけど、最後に一気につながる感じ。

そういう展開を楽しみたい人にはもってこいですね。
自分も最後はかなり気分よく映画館を後にできました。

でも、映画が言いたいのはその部分ではなくて、
まさに、最後の最後に出てくるシーンなんだろうなと。

エンドロールが流れてすぐに出て行ったおじさんがいたけど、
最後まで見ないとこの映画の真のメッセージは聞けないと思います。

結局は、選挙は「金持ちの道楽」というのが実体であって、
「お金をかけていかにゲームに勝つか」ということでしかない。
そして、それをメディアが無責任な立場で盛り上げる。

ただ、問題は、そのお金の流れはどうなっているのかということ。

その点では日本と共通なところが十分にあるし、
アメリカの選挙制度の闇もいくつか知ることができたので、
見に行ってよかったーと思いました。

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