今日は9月11日だったんですね。
あれは6年前のことなんだなー。
日本(関東)では台風が来ていたんですよ。
本来ならば、八ヶ岳までゼミ合宿に行っている予定だったんだけど、
大雨のせいで出発を1日遅らせていたところでした。
それとは特に関係ないんだけど、今日は映画を見てきました。
「ヒロシマナガサキ」という映画です。
タイトルの通り、原爆をテーマとした映画なんだけど、
監督が日系のアメリカ人というのが大きな特徴でしょうか。
被爆者の方々の証言とともに、
原爆投下に関与したアメリカ人の証言や当時のアメリカの映像なども登場し、
改めて、原爆投下について考えさせる作品です。
原爆については、
小学生のときによく「はだしのゲン」を見せられ読まされたので、
その悲惨さはとてもよくわかっているんだけど、
この映画はその悲惨さだけを訴えるわけでもなく、
最悪の兵器を開発・使用したアメリカを非難するわけでもなく、
その使用の正当化だけをするわけでもない、
感想としては、純粋な反原爆映画なんだなーと思いました。
パンフレットに載っていた解説にもあったんだけど、
日本で原爆の話になると、どうしてもアメリカ批判が強くなって、
日本側の責任には触れられないものばかりだというのです。
でも、この映画はそうではなく、
日本がいかに不当で異常な国であったかも述べられ、
それを見ている限りでは、原爆投下は正当であったと、
アメリカ側の意見を主張するかのように見えてきます。
なので、結局はそんな話かよ、とちょっとがっかりしていました。
原爆のことなんか全然しらない現代の日本の若者、
悲惨さを訴えるだけしかできない泣き寝入りした被害者のような被爆者、
原爆投下を1つも反省していないアメリカ人。
でも、最後の最後に1つの落としどころに到達し、
それまでの不信感を一気に吹き飛ばしてくれました。
それは「原爆は二度と使われるべきではない」ということ。
当たり前のことなんだけど、
そこにしっかりと立ち返らなければいけないんだとはっと気づきました。
いろいろな観点でいろいろな議論があるわけだけど、
これだけはどのような立場でも共通の認識なんじゃないかなと。
その証拠に、原爆が戦争で使用されてから62年が経ったわけだけど、
あれ以来、一度も原爆は使用されていないという事実があるわけですよ。
では、そこで考えなければいけないことは何か。
日本はどうすべきか。日本人はどう主張すべきか。
僕は、使うことと持つことは同次元の話ではないと思っています。
(核兵器の保有を正当化するわけではありません)
核廃絶に向けた主張をすることはもちろんですが、
再び原爆を使用させないために日本は考えなくてはいけないのではないかと。
つまり、日本は原爆を落とされた唯一の国なわけだけど、
なぜ落とされることとなったのか。
もちろん、原爆の投下を正当化するつもりはないし、許すつもりはないし、
「しょうがない」と思うつもりはありません。
でも、原爆をあれこれ言っている割には、
日本は再び原爆を落とされるかもしれない方向に進んではいないかと。
戦後レジームからの脱却とはそういうことではないですかね。
これは本当に多くの人に見てもらいたいですね。
神保町の「岩波ホール」で上映しとります。
2004年からブログを書いています。思ったことを気ままに書いていますが、旅に出るとその記事で埋まっていきます。旅行は日本国内が中心で、2022年6月に旅をした和歌山県をもって、47都道府県すべてを訪れたことになりました。好きなアーティストのライブにもちょいちょい行っています。
文系学部卒だけど理系脳なのか?という感じ。
このブログではできる限り政治に関する発言は控えようと思っていますがたまに漏れ出します。その辺のことはX(旧twitter)でがっつりつぶやいてます。
mini review 07291「ヒロシマナガサキ」★★★★★★★★☆☆
広島、長崎への原爆投下がもたらした悲劇を見つめ、核兵器の脅威を訴えるドキュメンタリー。14人の被爆者と、原爆投下に関与した4人のアメリカ人の証言に貴重な記録映像や資料を交え、ヒロシマ・ナガサキの真実を描く。25年の歳月をかけて本作を完成させたのは、日系3世のア