「いま ここにある風景」

今週末、金曜日から旅行に行くにもかかわらず、
今日は映画を見がてらプラプラと出かけてまいりました。

明日行けば学校も行かなくてよいので、夏休みモードです。
お忙しいみなさん、すみません。

もちろん、塾の講習はあるんだけど今年は夕方には終わるので、
お暇な方もそうでない方も遊んでやってください。

で、今日は「いま ここにある風景」という映画を見てきました。
場所は恵比寿の東京都写真美術館です。

前に「いのちの食べかた」という映画を見に行きましたが、
それに続くドキュメンタリー映画ってことだそうで。

今回は経済を発展させていく中で人々が作った風景を、
カナダの写真家エドワード・バーティンスキーが撮影して行くのです。

場所は中国。

巨大すぎる工場とそこで働く膨大な人々、
造船に取り組む小さな街と船を解体する小さな街、
世界最大のダム建設現場とダムの底に沈んでいく街を自ら崩す人々。

「いのちの食べかた」のように、ただ映像が流れるのではなく、
いろいろと解説というか、写真家の話とかが挟まれるので、
そこはちょっと期待していたものとは違いましたね。

あと、何が言いたいかはわかるんだけど、
でも、それがいまいちグッと伝わってこないというか、
もっと奥底まで行ってほしいかなって思っちゃいました。

「良いとか悪いとかの問題じゃない。全く新しい発想が必要だ」
という言葉で映画が終わっていくんだけど、
逆にいうとそれで終わり?って思っちゃったなー。

欧米人が中国の取材をしているので、
なんか、自分のことは放っておいて中国に責任転嫁しているみたい。

彼にそんな意図はないと思うんだけど、
例えば、写真を撮るのに現地の人にポージングとかを頼んでいて、
撮り終わるとアシスタントがお札を1枚ずつあげるわけ。

なんかその様子がとても嫌な感じに見えてね。
先進国が途上国を高みの見物してるみたいで。

この間のサミットもそうじゃない。

たしかに、これまでの環境破壊の責任は先進国にあるけど、
でも、実際に今壊しているのは君たちだよね、って。

今回の映画もなんかそんな風に見えてしまったのです。

まあ、そんなこと考えずに、
まさに「いま ここにある風景」を見ればいいってことなんですね。

そこから何を考えるのかはそれぞれですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です