「靖国」

靖国神社には1度だけ行ったことがある。

中学のときの友人に軍事オタクというかそういうのが好きなのがいて、
横須賀まで戦艦三笠を見に行ったことがあるんだけど、
その彼に連れられて行ったことがあるのだ。

当時は中学生なので何がなんだかよくわかっていなくて、
神社の様子がどんなだったのかもほとんど覚えていないんだけど、
彼がしきりに人間魚雷を見たがっていたことだけは覚えている。

ということで、話題の映画「靖国」を見てきました。
なんかあって終わっちゃわないうちにと思ってね。

渋谷のシネ・アミューズで上演中なんだけど、
本来なら先週の金曜でおしまいになるはずだったんだけど、
好評ということで上映期間が延長になったのです。

で、朝一が一番すいてるだろうってことで、
いつもと同じくらいの時間に起きて行きました。

混雑しそうと映画館のWEBサイトには書いてあったので早めに行ったら、
着いたときに並んでるのは1人でした…。

普通に上映時間に行っても入れたなー。
まあ、平日の朝だからだろうな。

やっぱり若い人はあまりいなくて、
リタイアした人たちがほとんどって感じでしたね。

それでも、80人前後はいたかな。朝からすごいね。

で、館内に入るとスクリーンの前に警備員さんが立ってました。
妨害を防ぐためだろうね。

まあ、何事もなく終わりましたので、よかったよかった。

シネ・アミューズでは6月上旬までやっているみたいです。

他にも各地で上映が始まっているので、
上映館については公式サイトでチェックしてくださいね。

感想は以下に書きました。


ということで感想なんだけど、
一言で言えば、この映画は単なる反戦映画だと思いましたね。

反日だなんて言っている人もいるけど、全然そんなこと思いませんでした。

ただ単に事実のみを流しているだけで、
そこからどう受けとるのかはかなり受け手に任されているところがあるので、
たしかに反日だと思おうと思えば思えるかもしれないけど、
それはそういうものだと思って見てるからなんでしょう。

で、この映画は、靖国のことが分かるようになるという触れ込みですが、
たしかに、さまざまな立場の様子が見て取れるので、
(だから偏っているとは思えないのですが)
靖国のことを考える上でのヒントを与えてくれるものだといえるかな。

そこで、じゃあ俺はどう感じたかというと、
果たして靖国神社の目的はなんなのか?ってことかな。

戦争で犠牲になった人たちを思ってのことだということなんでしょうが、
本当にそうなのかなーって。

なんか、みんなでおせっかいやいてるみたいに見えるわけ。

 神社に遺族が魂を返してほしいといっても返してくれない。
(遺族に頼まれて祀ったのではないという理由から)
侵略戦争を肯定していたりする。
参拝することで「真の日本」を知らしめよう、と訴える。
参拝を推奨すると同時に憲法の改正を訴える。

以上は映画に登場する内容ですが、
これなんかは、犠牲者のこと考えてやってることなんですかね。

戦争の肯定については、
戦争を否定すると犠牲者たちも否定することになるとか言うんだろうけど、
俺はそんなことはないと思うんだけどなー。

戦争はどんなものでもダメですよ。
でも、それと犠牲者とは別ね。だって犠牲者なんだから。

で、小泉さんはどういう考えなのかは分かりませんが、
そんなこと主張している人がいるから、
むしろ、普通に参拝できなくなってるんじゃないかなって思うんだけど。

参拝するのは別にかまわないと思いますよ。
でも、それを利用して何かを主張するのはどうなのかなって。

参拝するのもかまわないし、改憲とか主張するのもかまわないし、
それを分けたら良いだけだと思うんですが、どうですかね。

ただ、小泉さんは「心の問題」って言ってたけど、
参拝は実際の「行動」なので、「心の問題」じゃないと思うけどね。

行動するってことは、それなりの責任が生じると思うから。

ともかく、あの戦争のせいでこんなことになってるわけで、
だから大きく言えば反戦映画なんだということで。

最後のカットが「現在の平和な東京の夜景」なのも、
そういったことからじゃないのかな。

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